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内見はあるのに申込みが入らないときは、内見後の見送り理由を「現地の状態」「費用・契約条件」「希望との不一致」「確認待ち」に分けて聞きましょう。理由がわからないまま家賃や設備を変えるより、案内担当者が把握した事実と推測を分けることが先です。
この記事は、すでに内見がある賃貸物件の大家さん向けです。問い合わせや内見自体が少ない場合は、空室が3か月埋まらないときの反響確認表から募集全体を確認してください。
1.内見件数と「決まらない」の中身をそろえる
管理会社に、対象期間・部屋番号・内見の組数・申込の有無を確認します。同じ人の再内見を別の組として数えていないか、申込を検討中の人と見送りが確定した人が混ざっていないかも聞きましょう。
少ない件数だけで「この部屋は選ばれない」と結論づけず、どんな条件を希望した人が見に来たのかを確認します。氏名などの個人情報は不要です。比較に必要な希望条件と回答の内容を共有してもらいます。
2.見送り理由を4つに分ける
| 分類 | 聞きたいこと | 大家が確認する材料 |
|---|---|---|
| 現地の状態 | 清掃、におい、明るさ、設備や共用部について具体的な指摘があったか | 指摘箇所の写真、現地確認の結果、必要な修繕 |
| 費用・契約条件 | 月額負担、初期費用、入居可能日など、どの条件が合わなかったか | 提示した見積もりと募集ページの記載 |
| 希望との不一致 | 広さ、階数、駅距離など、変更しにくい条件で比較されたか | 希望条件と募集情報、比較物件との違い |
| 確認待ち | 未回答の質問、資料、家族との相談などが残っているか | 返答する担当者と予定日、検討中か見送りかの区別 |
ここに挙げた項目は原因の断定や発生頻度のランキングではありません。実際に言われたことがあればその内容を、回答がなければ「理由不明」と記録してください。「たぶん家賃」という担当者の見立ては、内見者の回答と分けます。
費用が理由とわかった場合は、初期費用が高いと言われたときの見積もり確認表と相談文で、大家が見直せる項目を整理できます。
3.募集写真と現地の差を確認する
明るい写真で期待していた部屋と、実際に見た状態が違えば、比較の前提が変わります。工事前の写真、設備の記載漏れ、間取りや寸法の誤認につながる説明がないかを見直します。
URの内見ガイドでも、室内だけでなく日当たりや周辺環境などの確認項目が紹介されています。大家側も、室内の清掃だけに確認を限定せず、案内経路や共用部を含めて現在の状態を把握しましょう。参考:UR賃貸住宅の内見チェックポイント
- 写真を撮影した時期と、現在の部屋の状態を照合する
- においなどの指摘は原因を確認し、強い芳香剤で隠す対応で済ませない
- 共用部の清掃や照明など、管理会社に頼んでいる業務を確認する
- 変更できない条件は、説明の正確さや募集対象との適合を見直す
写真の整え方は賃貸募集写真の撮影・掲載チェックリストにまとめています。
4.管理会社に送る内見後の確認メール
以下は編集部が作成した文例です。角括弧を置き換えて使ってください。
件名:【内見後の状況確認】[物件名・部屋番号]/[対象期間]
[担当者名]様
所有者の[氏名]です。内見後の募集改善について相談したく、[期間]に案内した方の反応を、把握できている範囲で教えてください。
- 内見の組数と、検討中・見送り・申込の状況
- 内見者から実際にあった指摘や質問
- 費用、現地の状態、希望条件のうち、見送りにつながったと確認できる内容
- 未回答の質問と、回答予定日
- 優先して改善したい項目、その理由と費用
理由が不明な場合は、その旨で構いません。内見者の回答と担当者様のご提案を分けて共有いただけると助かります。[希望日]までにご回答、または回答可能日のご連絡をお願いします。
5.直せることから、費用と確認日を決める
次の表は判断を整理するための例で、成約を保証する対策ではありません。不具合や安全に関わる修繕は、募集効果の検証を待たずに対応を相談してください。
| 確認できたこと | 相談する改善 | 実施後に確認 |
|---|---|---|
| 写真と現況が違う | 写真・設備説明を更新する | 掲載の反映と、同じ指摘が続くか |
| 費用の説明に不足がある | 月額・初期費用を同じ条件で提示する | 内見前後の費用に関する質問 |
| 特定の設備が繰り返し指摘される | 交換の必要性、工事費、維持費を比較する | 対象の希望条件に合う反応があるか |
| 質問の回答が止まっている | 回答担当と期限、必要な資料を決める | 未回答項目が解消したか |
設備を変える場合は築古ワンルームの設備交換の優先順位も確認してください。改善内容・実施日・費用を記録し、前後の案内状況を同じ基準で見ます。
よくある疑問
何件内見して決まらなければ問題?
この記事では一律の件数は設けません。再内見、検討中、希望条件の違いを含むためです。組数と結果をそろえ、同じ指摘が繰り返されているかを確認しましょう。
内見があるなら家賃は適正?
内見があることだけでは判断できません。見た後に費用を含めて他の部屋と比較する場合もあります。家賃・共益費・初期費用を合わせ、具体的にどの条件が合わないかを聞きます。
見送り理由を聞いても回答がない場合は?
内見者から返答がないこともあります。不明のまま残し、案内担当者が確認できる現況や未回答の質問を点検します。管理会社自体から報告が来ない場合は連絡が遅いときの対応記録と依頼文を使ってください。
募集方法や管理の負担も見直したい方へ
内見後の改善に加えて管理の進め方を変えたい場合は、管理会社変更の手順を確認できます。借上げも選択肢に含めるなら、管理委託との違いや、受取賃料・修繕費・終了条件を比較しましょう。
対象物件や提案条件は個別に異なります。相談によって借上げや満室が保証されるものではありません。
編集:正直、大家の相談室。編集部(運営:株式会社ONE)
本記事の表・文例は、大家さんが管理会社と確認事項を整理するためのものです。


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